【記者の目】最大の問題は審判の違反 リプレー検証誤審

 日本野球機構(NPB)は26日、リプレー検証で誤審があった22日・オリックス-ソフトバンク戦(ほっともっと神戸)について野球規則委員会で協議し、オリックス側から要望があった、誤審の場面からの続行試合を行わないことを決定した。これを受けてオリックスは、改めて続行試合を求める文書をNPBに送付した。

  ◇  ◇

 審判が、誤審を試合後に認めるという前代未聞の問題が起こった。その発端はやはり、試合後に審判とオリックス・福良監督が一緒に問題の映像を再度、確認したことにあると感じる。

 試合が成立した時点での判定は、ソフトバンク・工藤監督のリクエストによるリプレー検証の結果、本塁打。日本野球機構(NPB)の井原敦事務局長が「リプレー検証で下したジャッジが最終的なジャッジ」と言う通り、この判定が覆ることは絶対にないし、異議を唱えることもできない。

 最大の問題点は審判が福良監督の抗議を受け入れ、しかも同監督らも立ち会って、映像を見直したことだと思う。「やらないと決めていたことをやったということ。球団と一緒に検討するという事態になってしまった」と井原事務局長が言う通り本来、あってはならないことだったのだ。

 シーズン前に決めたルールであり、同じようなことが起きないように友寄正人審判長は各審判員に再確認した。一昔前とは違い、審判と首脳陣、選手の垣根が低くなったともいわれる。ただ、決められたルールを守った上で審判が、毅然(きぜん)とした態度で臨んでいれば、結末は違ったはずだ。(NPB担当・伊藤玄門)

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