「東都大学野球・１部２部入れ替え戦、日大２－１中大」（１８日、神宮球場）

　２部優勝の日大が延長十一回サヨナラで先勝した。先発の上原進投手（４年・山梨学院）が１１回１失点の力投。野手陣はプロ注目の長沢吉貴外野手（４年・佐野日大）らが自慢の俊足で流れを呼び、２季ぶりの１部復帰へ王手をかけた。

　少ないチャンスを走力でものにした。０－１の五回２死二、三塁で長沢の当たりは遊撃のゴロ。チャンスがついえたかに見えたが、５０メートル走５秒７を誇る快足を飛ばして相手の悪送球を誘い同点に追いついた。

　延長十一回には長沢と１、２番コンビを組む上川畑（かみかわばた）大悟内野手（４年・倉敷商）が中堅への浅めの当たりで二塁を陥れ、サヨナラ機の口火を切った。長沢は「日大は機動力。足で勝った」と、相手のすきを突く足を絡めた攻撃に胸を張った。