ロッテ、逆転の真の立役者は井上 流れを変える適時打
「交流戦、ロッテ7-5広島」(3日、ZOZOマリンスタジアム)
同点から逆転へと導いたのは鈴木と田村の2人だった。
2点を追った六回。広島の先発・九里から先頭の角中が右中間三塁打で出塁。だが、清田と福浦が凡退してイヤな空気が流れた。
これを振り払ったのが井上だった。中前へ1点差とする適時打を放った。
流れが変わった。
続く鈴木が1-1から141キロのストレートを捉えた。打球は右翼フェンス直撃の三塁打となり一塁から代走・三木を迎え入れた。
昨季は4番にも座り、開幕は5番だった。しかし、今季は調子がなかなか上がらず下位打線に入っている。
それでも鈴木は「打順は関係ない。下位打線が打てば点は入る。頑張ればチームのためになる」と気持ちは前向きだ。
広島の先発・九里をKOの三塁打となり、今村がマウンドに上がると田村が続いた。
フルカウントから低めのスライダーを中堅左へ逆転の二塁打だ。
「代打が送られると思った。でも監督が使ってくれた。気持ちを切り替えて打つことができた」。
荻野の適時打も飛び出して2点差とした。
鈴木が井上の適時打をこう振り返った。「2死からですごく価値があると思います」。
井上の“殊勲の”一打からつないだ逆転劇だった。