前年覇者浦和学院が敗退 プロ注目蛭間が同点弾も勝利に届かず 健大高崎がベスト4進出
「春季高校野球関東大会・準々決勝、高崎健康福祉大高崎7-6浦和学院」(21日、ゼットエーボールパーク)
前年覇者の浦和学院が接戦の末に敗退した。プロ注目の蛭間拓哉外野手(3年)が1点を追う七回に値千金の同点弾。反撃ムードが漂った直後の八回に勝ち越され、春連覇を逃した。
主砲が意地の一発も勝利に結びつかなかった。初回に5点を奪われながら小刻みに得点し5-6に。「(ベンチから)最後の打席のつもりでやれと言われました」と意気込み、七回の先頭として打席へ。高めの直球を引っ張ると、右翼へ高校通算23号。4日の埼玉大会決勝で土壇場の九回に同点アーチを放っており、逆転勝ちへの機運が高まったが届かなかった。
視察したソフトバンク・宮田スカウトは「走塁センスがいい。(走攻守)三拍子そろっている」と能力の高さを評価。2年連続となる春の関東制覇はかなわなかったが、主将として「気持ちでまとめる」と蛭間は視線を夏へ向けた。