大阪桐蔭2年連続11度目制覇 二刀流の根尾が満弾!完封!

 「春季高校野球大阪大会・決勝、大阪桐蔭9-0関大北陽」(20日、大阪シティ信金スタジアム)

 今春センバツを制した大阪桐蔭が2年連続11度目の優勝を果たした。今秋ドラフト1位候補の根尾昂内野手(3年)は「4番・投手」で先発し、投打にわたる大活躍。打っては決勝の満塁本塁打、投げても5安打完封でチームを春季近畿大会(26日開幕、明石トーカロ)出場へ導いた。同校は17年春から4季連続の大阪制覇で、府内公式戦は31連勝となった。

 投打で観衆の視線をくぎ付けにした。根尾がエンゼルス・大谷をほうふつさせる二刀流で、圧勝Vへ導いた。

 「大事な中軸を打たせてもらっているし、投手だし、もっとしっかりしないといけない。まだ(西谷監督の)期待に応えられていないと思う」。試合後も大谷とダブる謙虚な受け答えを見せたが、プレーは豪快だった。

 0-0の三回1死満塁。「ちょっと詰まった」と振り返ったライナーが、軽々と100メートルの右翼フェンスを越えた。高校通算23本目の一発はグランドスラム。これで投球も勢いづいた。

 今春センバツ決勝・智弁和歌山戦後、初めての公式戦登板で9回を5安打無失点。2日に1回、投手の練習を行っており、ブランクは感じさせなかった。

 六回2死満塁は、本塁後方へのフライを捕手・小泉が見失うと、マウンドを駆け下りて捕球。抜群の身体能力を感じさせるプレーでスタンドを沸かせた。

 今大会の大阪桐蔭は、史上3校目の連覇を達成したセンバツと大きくメンバーを入れ替えた。近畿大会では右膝を痛めていた今秋ドラフト1位候補の藤原恭大外野手、エース・柿木蓮投手(ともに3年)もメンバー入りする。

 この日はスタンドで応援した藤原は「完治して初めての公式戦なので、どこまでできるか楽しみ」と根尾の活躍に刺激を受けた様子。世代屈指の逸材を中心に、名門はさらに進化を遂げている。

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