「ＤｅＮＡ３－４広島」（２６日、横浜スタジアム）

　今季初の４連敗という現実。一方でドラフト７位・宮本秀明内野手（２１）＝パナソニック＝の躍動が、もう１つの明るい現実として光った。「２番・二塁」でプロ初のスタメン抜てき。３点を追う初回１死。広島のエース・野村から右中間へソロを放ち、反撃ののろしを上げた。

　「芯で捉えることができたし、手応えも良かった」という会心の一打。前夜も代打でプロ初安打となるソロを記録し、これで２試合連続本塁打だ。この一発が打線に勢いを生み、二回に梶谷の適時二塁打で同点とした。

　三回は右前打で出塁すると、直後に今季３個目の盗塁に成功。ラミレス監督も「何かやりそうだと抜てきした選手の活躍は、監督としてうれしいこと」と喜んだ。同じく新人の東も８回３失点ながら１１奪三振の力投。敗戦の中に確かな光は見えている。