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彦根東・増居、幻ノーヒットノーラン 8強スルリ

 「選抜高校野球・3回戦、花巻東1-0彦根東」(31日、甲子園球場)

 3回戦4試合が行われ、8強が出そろった。彦根東(滋賀)は増居翔太投手(3年)が、花巻東を9回“ノーヒットノーラン”に抑えながら、延長十回に2安打を許してサヨナラ負け。

 九回までノーヒットノーラン。大記録として残るはずだった快投はしかし、勝利には結びつかなかった。延長十回サヨナラ負け。彦根東のエース・増居は、普段通りの冷静さで144球のマウンドを振り返った。

 「きょうの自分は出来すぎ。どこかで落とし穴があると思っていた。最後に自分の弱さが出ました」

 真っ赤に染まったアルプス席を圧巻の投球で沸かせた。打者の手元で伸びる直球と鋭い変化球を低めに集め、五回までパーフェクト投球。六回以降に4四球を与えたが、無安打無失点のまま九回を投げ切った。空振り三振で27個目のアウトを奪うと、観客席から地鳴りのような拍手と歓声が響いた。

 しかし、スコアは0-0。延長十回に突入すると、球が浮き始めた。「気づかないところで疲れが出ていたと思う」。133球目。先頭の相手4番・紺野についに右前へ初安打を許す。そして四球と左前打で無死満塁に。最後は7番・藤森に直球を打ち返され、中犠飛で敗戦が決まった。

 彦根東は13年夏の甲子園2回戦で花巻東と対戦し、5-9で敗れた。当時中学1年だった増居はその試合を外野席で観戦。「彦根東の野球部が強いと知って、興味を持った」と同校入学へのきっかけになったという。

 県内屈指の進学校として知られ、増居は京大を目指している。練習に打ち込みながらも、毎朝、授業前の1時間を自習に充てるなど、勉強にも全力投球を続けてきた。

 2安打1失点、14奪三振。大記録が幻に終わった左腕は誓う。「ノーヒットノーランより、勝ちたかった。鍛え直して、最後の最後まで踏ん張れる投手になりたい」。この悔しさを、夏の勝利につなげてみせる。

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