創成館・松山 延長十回決めた!サヨナラ弾で8強入り「新しい歴史作りたい」

 「選抜高校野球・3回戦、創成館2-1智弁学園」(30日、甲子園球場)

 3回戦3試合が行われ、初出場の日本航空石川は原田竜聖外野手(3年)が逆転サヨナラ3ランを放ち、昨秋の明治神宮大会王者・明徳義塾(高知)を撃破。石川県勢としては、95年の星稜以来23年ぶりの8強へ進出した。創成館(長崎)は松山隆一外野手(3年)が、延長十回にともに史上初となる1大会3本目、1日2本目のサヨナラ本塁打。智弁和歌山は7年ぶりの準々決勝進出を決めた。

 浜風に乗って加速した。創成館の勝利を決めるサヨナラ弾が、バックスクリーン左へ飛び込む。智弁学園を破り、初の8強進出の立役者となった松山は「うれしい。人生初のサヨナラ本塁打。実感が湧きません」と誰よりも驚いていた。

 史上初となる1大会3本目のサヨナラ本塁打。第2試合で日本航空石川の原田が明徳義塾戦で逆転サヨナラ3ランを放っており、1日2本目のサヨナラ弾も史上初だった。

 入学時は少しうまくいかないことがあると顔や態度に出ることが多かった。「そこがお前の悪いところだ」と稙田龍生監督(54)に指摘され、「ここを直せば成長できると思った」。監督の言葉をきっかけに、コツコツ練習に励むようになった。「小さなことをやっていれば、大きなことにつながるなと思った」。努力は最高の舞台で、最高の結果となった。

 次は智弁和歌山との対戦だ。「創成館の新しい歴史を作りたいです」と松山。強豪を次々と撃破し、長崎県勢として2009年に優勝した清峰以来の4強進出を目指す。

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