英明・黒河11Kもセンバツ初勝利逃す…「夏勝てる投手に」収穫1敗
「選抜高校野球・1回戦、国学院栃木3-2英明」(23日、甲子園球場)
3年ぶり2度目出場の英明は、国学院栃木に惜しくも1点差で敗れ、センバツ初勝利を逃した。2年生エース・黒河竜司投手は7安打3失点(自責2)、11奪三振で完投。得意球のフォークなどを武器に粘り強く投げたが、打線が援護し切れなかった。
センバツ初勝利はつかめなかった。憧れのマウンドで9回を投げ切ったが、あと1点が届かず初戦敗退。英明の2年生エース・黒河は「序盤に甘い球を打たれた。力不足。1勝できなくて悔しい」と唇をかんだ。
初回に味方の失策絡みで1点を先制されると、三回には3本の長短打を浴びてリードを3点に広げられた。四回以降は立ち直り、追加点を許さなかったが、序盤の失点があまりにも重すぎた。
それでも夢舞台で得た収穫は大きい。鋭い変化球を武器に11奪三振。特に威力を発揮したのがフォークだ。憧れのプロ野球選手はソフトバンク・千賀。その“お化けフォーク”を目標に、冬場の投げ込みで落差とキレを磨いた。「フォークでたくさん三振を取れたのは良かった」。自慢の決め球は甲子園でも十分に通用した。
昨秋の県大会から公式戦のマウンドはすべて1人で投げ抜いてきた。好きな言葉は「完全休養日」とおどけて笑い、「最初は内心、リリーフしてほしいと思っていた」と振り返る。そんな下級生右腕も試合を重ねるごとに絶対的エースとしての強さを身につけ、チームを甲子園に導いた。
聖地に来るチャンスはあと3回ある。「甲子園に忘れ物をした。夏は勝てる投手になりたい」。黒河は前を向き、しゃく熱のマウンドに視線を向けた。





