楽天・三木谷浩史オーナー（５３）と梨田昌孝監督（６４）＝同左＝が２２日、都内の楽天本社で会談し、チームの現状報告や戦力分析などを行った。オーナーは優勝を厳命するとともに、年間を通して競争をテーマとすることを求めた。

　オープン戦は残り３試合を残し８勝４敗１分け。強化方針を掲げていた機動力も１２球団トップタイの１９盗塁。三木谷オーナーは「去年に比べ、走力も入れた総合的な野球ができつつあるのかなと思っています。競争原理が働いて、底上げができている」と現状を評価し、「うちの方針として、全員に平等にチャンスを与えてみんなが競争してやって欲しい」と話した。

　梨田監督は「去年は疲れがたまって夏場に失速したからね」と層に厚みをもたらすための競争の重要性を再認識する一方、「優勝を狙えるチームになってきた」と断言。１９日に開かれた星野仙一球団副会長のお別れの会で三木谷オーナーが涙したことにも触れ、「改めて副会長と一緒に、東北に日本一を持ってきたい」と誓った。