「選抜高校野球・抽選会」（１６日、大阪・オーバルホール）

　第９０回記念選抜高校野球大会の組み合わせ抽選会が１６日、大阪市内で行われた。智弁和歌山は第３日第２試合で練習試合を含めて初顔合わせの富山商と対戦する。高嶋仁監督（７１）は「富山の名門校」と気持ちを引きしめ、「打ち合いは望むところ」と打撃戦を希望した。右肘手術で昨秋はベンチ外だった主砲の林晃汰内野手（３年）も練習試合で計４本塁打と復調。「林が打つとチームが活気づく」と手応えは十分だ。

　昨年は春の近畿、夏の甲子園、秋の近畿で大阪桐蔭に３連敗。今大会でリベンジを期すが、相手は別ブロックで決勝までは当たらない。「逃げましたね」と不敵な笑みを浮かべた名将は「その前に明徳もおるから気合入れていかんと」と腕をぶす。

　自身の春の甲子園通算勝利も優勝までの５勝で中村順司氏（ＰＬ学園）の最多３１勝に並ぶ。文元洸成主将（３年）は「自分たちの代、自分たちの力で勝って恩返ししたい」と恩師に節目の勝利をプレゼントするつもりだ。