新制度「リクエスト」激論 梨田監督は危惧「細かく見ると、野球が面白くない」

 12球団監督会議が25日、都内のホテルで開催された。NPBは今季から導入するリプレー検証制度「リクエスト」などを各監督に説明。監督側からは、一連の動作から“流れでアウト”となっていたような併殺プレーでの二塁封殺について、二塁カバーに入った野手が捕球の際にベースから離れたとして厳密にリクエストするべきかなどの意見も出た。

 12球団の監督が集結して開催された会議は、2時間以上続いた。判定に異議がある際に監督からリプレー検証の要求が可能となる「リクエスト」については、本塁打かどうかの判断や全ての塁でのアウト、セーフの判定に対して適用されることが、NPB側から説明された。

 ヤクルト・小川監督が「一番分かりにくい」と指摘したのが「セカンドのダブルプレー」だ。「一連の動作の中でこれまでやってきたけど、要求したらビデオを見るということ。それは、これからやっていかないと分からない」と持論を展開した。

 例えば併殺プレーでの二塁封殺の際、二塁カバーに入った野手が一塁送球時にベースから離れるタイミングが一瞬早いように見えた場合、これまでは“流れアウト”のようにされてきたが、今後はビデオ判定でセーフとなる可能性も出てくる。「微妙なものに対してどう判断するか」と小川監督。さらに「抗議とリクエストの違いは難しい」と説明した。

 楽天・梨田監督も守備側の「ダブルプレーで正確に見れば捕球の時に(塁に)足がついてない」プレーを攻撃側がリクエストした場合を想定。「そういうところまで細かく見ると野球そのものが面白くない」と指摘した。今後も併殺プレーは議論の対象となるかもしれない。

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