公立進学校の彦根東8強 野崎レーザービームで試合終了
「高校野球・秋季近畿大会・1回戦、彦根東4-3明石商」(30日、大阪シティ信用金庫スタジアム)
近畿大会は滋賀県内有数の進学校で滋賀3位の彦根東が、兵庫1位の明石商を破って2季連続の甲子園出場へ前進した。近江、智弁学園も8強へ進出。兵庫県勢は代表の全3校が敗退した。中国大会では瀬戸内が4番・門叶直己外野手(2年)の1試合4本塁打などで大勝。東京大会では早実が敗れ来春のセンバツ出場は絶望的となった。
劇的な幕切れへ導いたヒーローは、手荒い祝福に笑顔を見せた。新チームで遊撃から中堅へ転向したばかりの野崎が、レーザービームでチームを救った。
1点リードの九回2死一、二塁。中前打を処理すると、本塁へノーバウンドのストライク送球で二走を刺した。「外野に転向して苦労したけど、やってきたことが実ってよかった」。8強進出の立役者は、興奮を隠さずに声を弾ませた。
準々決勝の相手は、今夏の滋賀大会決勝で破った近江(滋賀1位)。勝てば4強進出で、2季連続の甲子園出場は決定的となる。
今夏の甲子園出場の原動力となり、この日は9回3失点だったエース・増居翔太投手(2年)は「1つのピンチを最少失点でいくということをテーマにいきたい」。公立の進学校が再び強豪撃破を狙う。