巨人・菅野が沢村賞 巨人からは上原以来15年ぶり 来年は全項目クリアする

 プロ野球創設期の名投手、故沢村栄治氏を記念した「沢村賞」の選考委員会(堀内恒夫委員長)が30日、都内で開かれ、巨人・菅野智之投手(27)を満場一致で初選出した。巨人からの受賞は02年の上原浩治以来、15年ぶり。プロ5年目で、名実ともに日本のエースへと上り詰めた。

 日本のエースに届いた勲章。会見場に姿を現した菅野は時折笑みをこぼしつつ、初の受賞について口を開いた。「投手として最高の栄誉。本当に感動しています」。巨人では02年の上原浩治以来15年ぶりの受賞。来年は全7項目をクリアする2年連続受賞で、チームを4年ぶりの優勝に導く決意も示した。

 集大成として臨んだ5年目の今季。最多勝の17勝(5敗)、最優秀防御率の1・59を記録するなど抜群の成績を残した。「周りの人の結果も見ながら自分自身を鼓舞して、それを力に変えました」。選考基準の7項目中、10完投、200イニングを除く5項目をクリア。同項目を満たした西武・菊池を抑えての受賞となった。

 「来年は全項目をクリアして達成できるようにしたい」

 今季は6完投で、投球回は187回1/3。11年の楽天・田中以来の“完全受賞”へ課題は明確だ。「技術面は直球と落ち球。あとは今年良かったコンディショニングの維持を最初から最後までできるように」。昨オフもチェンジアップ習得に励んだが、今オフ改めて落ちる球種の向上を模索する。

 もちろんエース、新選手会長として4年ぶりのVも見据える。「自分が賞を取ることがチームの勝利につながると信じているし、とにかくチームを優勝に導く」。栄誉を手にした菅野が、来季も圧巻の投球を見せる。

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