DeNA3位・阪口 北海から40年ぶりの直接プロ入り「新人王」で母への孝行誓う
「プロ野球ドラフト会議」(26日、グランドプリンスホテル新高輪)
北海・阪口皓亮投手がDeNAから3位指名を受けた。指名後、同校で行われた会見で、女手一つで育ててくれた母・京子さんへ「恩返しするので、また支えて下さい」と孝行を誓った。
自身も驚きだった。「(指名が)思っていたよりも早かった。今はまだ現実を受け止められていない」と表情は固かった。それでも会見が進むにつれ、実感が湧いたようで「まずは新人王です。その後は沢村賞も目指したいです」と大きな目標を力強く語った。
大阪出身で、北海に進み、今夏の甲子園では神戸国際大付戦に先発。「角度ある真っすぐが武器」と最速148キロをマークし、高評価を受けた。「(自身の)運命を変えた大会。野球をしてきた中で1番のベストピッチングができた」と3位指名へと至った思い出の夏を振り返った。
DeNAはセ・リーグ3位から阪神、広島を撃破し日本シリーズ進出を決めたばかり。「強いところでできるのはうれしい」と頬を緩めた。本拠地・横浜のイメージは中華料理というが「そんなに好きじゃない」と詰めかけた報道陣の笑いを誘っていた。
北海の先輩には日本ハムの鍵谷(中大卒)らがいるが、同校から直接のプロ入りは育成を除くと、実に40年ぶり。会見後は野球部の後輩たちから胴上げされ、最高の笑顔を見せていた。