広島国際学院V王手 主将・住田決勝導く同点打&好リード

 「秋季高校野球広島大会・準決勝、広島国際学院7-3瀬戸内」(8日、しまなみ球場)

 準決勝2試合が行われ、広島国際学院が三回に打者一巡の猛攻で7点を奪い、瀬戸内に快勝して2年ぶりの決勝進出を決めた。盈進は尾道を下し、14年ぶりに決勝進出。14日にしまなみ球場で決勝と3位決定戦が行われる。この4校は27日に広島で開幕する中国大会に出場する。

 一塁ベース上の殊勲者にスタンド、ベンチから歓声が注がれた。主将・住田基捕手(2年)がバットで勝負強さを発揮し、チームを決勝進出へ導く原動力となった。

 「みんながつないでくれたチャンスだったので、フルスイングしようと思っていた。いい結果につながってよかったです」

 1点を追う三回。3四球などで1死満塁の絶好機で打席が回ってきた。カウント1-1からの3球目、外角寄りの直球を迷わずフルスイング。鋭い打球が一、二塁間を破った。同点の右前適時打。試合を振り出しに戻した。

 主将の一打に打線が奮起した。3本の長短打を放つなど打者一巡の猛攻でこの回一挙7得点。大量リードを奪うビッグイニングとし、試合の主導権を一気に握った。

 守備でも勝利に貢献した。「投手が粘り強く投げてくれた」と三回以降、得点を追加することはできなかったが、巧みなリードで投手陣をけん引。逃げ切りに成功した。

 試合を経験するごとに成長した姿を見せるナイン。だが、新チーム結成時には積極性が欠けていた。意識を変えたのは長延公平監督(49)の姿だ。新チームになって初めての練習試合。「一生懸命さが感じられなかった。勢いという姿勢を見せようと思った」と指揮官。試合後、自ら一塁へヘッドスライディングし、選手を鼓舞した。

 選手に衝撃を与えた長延監督の行動。「あの日からチーム全体の雰囲気は変わりました。取り組む姿勢や必死さというのを考えさせられた」と住田。主将を任されてまだ3カ月だが、仲間の変化を感じつつある。

 2年ぶりの頂点を目指し、14日に盈進と対戦する。「つなぐ野球が持ち味なので、1番から9番まで線になって攻めていきたい」と一丸野球を貫く。来春のセンバツ出場が懸かる中国大会へ向けて、県を制覇し、勢いを加速させる。

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