「楽天２－０ソフトバンク」（８日、Ｋｏｂｏパーク宮城）

　楽天・則本昂大投手が、藤田一也内野手の『有言実行弾』でプロ１年目以来の自己最多タイ１５勝目をマーク。また８奪三振で今季奪三振数を自己最多の２２２に伸ばし、４年連続での最多奪三振のタイトルを確実にした。

　無失点投球を続けていた則本だが、登板前からこの日は６回で降板予定。両軍無得点で白星が付かない可能性もあった。そんな試合途中、トイレでバッタリ会った藤田は「俺が決めてやる」と頼もしい一言。そして五回、有言実行の決勝２ランに則本は「カッコエエなぁと思って見てました」と感謝した。

　この日８奪三振で野茂英雄（近鉄）以来史上４人目の４年連続最多奪三振を確実とした。お立ち台では「試合前から、４つは取ろうと言われていた」と、リーグトップに立っていた菊池（西武）と３差で上がった先発マウンドの舞台裏を明かし「早い内に達成できたので」とホッとした表情も見せた。

　今季３号で則本に１５勝目をプレゼントした藤田は「決めてやる」と言ったものの実はそれがプレッシャーになっていたと苦笑い。それでもタイトルを当確とした則本に１５勝目をアシストし「花を添えられるいいホームランになった」と胸を張った。

　チームは公式戦２試合を残すが、すでに３位が確定。１４日からは敵地で西武とＣＳ第１Ｓを戦う。ポストシーズンを見据える投打のヒーローは、ともに「ＣＳを勝ち上がって、もう一度ここで試合ができるように頑張ります」と、本拠地に詰めかけたファンに約束した。