井川NPB復帰アピール投 阪神相手に3回1失点
「練習試合、阪神16-0BFL選抜」(5日、鳴尾浜球場)
独立リーグの「ベースボール・ファースト・リーグ」(BFL)の兵庫ブルーサンダーズ・井川慶投手(38)が5日、BFL選抜として鳴尾浜での阪神2軍戦に先発した。3回を3安打3三振1失点の投球を見せた。今季最後の実戦登板を納得の形で締めくくり、来季に関してはオファーが届くのを待つ状況だ。
「1年間精一杯できたので。(1年の)最後、楽しくできました。思い描いたようなシーズン、納得のいくシーズンは過ごせたかなと。自分の中でもやりきった感はあります」
古巣相手に、初回には打ち取った打球が安打となったピンチから犠飛で失点したが、三回2死での原口にはオール直球勝負で空振り三振。最速140キロの直球に、101キロの変化球も交えた投球で視察に訪れていたNPBのスカウト陣にアピール。阪神ファンからも拍手が送られた。
今季は14戦11勝0敗。具体的な話し合いはこれからだが、ブルーサンダーズでのプレーは今季限りの方向だ。今後は「そういう(NPBでのプレーの)機会があればいいですけどね。なければ、それはそれで仕方ないことなんで。すっきりしてます」と話す。できる限りのことはやった。「区切り」をつける可能性もあるが、まずは吉報を待つ。