ロッテの巨漢・井上が必死の一塁ヘッスラでサヨナラ打 伊東監督「豚ネルだな」
「ロッテ3-2楽天」(5日、ZOZOマリンスタジアム)
プロ4年目の井上内野手が“衝撃的”なサヨナラ打を放った。
九回2死二、三塁で代打で登場。2-2からの一打は遊撃・阿部を襲った。
ニックネームはアジャ。180センチ、116キロの巨体を揺らして井上が必死で一塁に向かった。
「抜けてくれと思ったが捕られていた。見たら(遊撃が)モタモタしていた。気づけば…」と無我夢中で小学生以来というヘッドスライディングを敢行していた。
4日の同カードでは延長十一、十二回に1死満塁としながらサヨナラ勝利を呼び込めなかった。
伊東監督は「よく打ってくれた。(最後は)スローを見ているようだった。すごい走塁だった。ウーン、トンネルだな。これ、こうだよ」と手で豚(トン)と寝る(ネル)という字を書いてみせた。
井上にとってサヨナラ打は中央大学3年春のリーグ戦での本塁打以来で、プロでは初となった。
50メートル走は7秒を切るくらいだ。「内野安打自体が珍しい。ファンに恩返ししたいという気持ちだった」と笑顔を浮かべ、こう予告した。
「今度は1周してホームに行けたらいい」