ロッテ・ルーキーの酒居、粘投で面目保つ 勝ち星逃すも、7回2失点
「楽天2-5ロッテ」(1日、Koboパーク宮城)
5勝目はならなかったが、ルーキーの酒居知史投手(24)が社会人出身らしい粘り腰の投球を披露した。
中10日の先発マウンドを「真っすぐがあまりかからなかったし、フォークが落ちなかった。苦しい投球でした」と振り返った。
しかし、7回を被安打5で2失点(自責は1)。伊東監督が「しっかりとゲームを作ってくれた。来年が楽しみ」と評したように託されたマウンドをきっちりと守った。
立ち上がりを狙われた。先頭・岡島の左前からウィーラーへの四球が絡んで2死一、三塁。銀次に右への先制適時打を許した。スライダーだった。
七回には失策も絡んだ1死三塁のピンチを招き、藤田の犠飛で2点目を失った。
それまでは走者を背負ってもストレートにフォークを交えて要所要所を締めた。
五回。2個の四球が絡んだ2死満塁のピンチを迎えた。先制打を浴びた銀次が打席に立った。
2-2から真ん中やや外寄りの140キロ台のストレートで空振りの三振を奪った。
「唯一攻め切れた。フォークが悪かったのでストレートを選んだ。それまで当てられていたが、ゾーンで空振りが取れた」と振り返り、こう言った。
「次につなげていかなければいけないボールだと思う」
9月20日の西武戦では今季2度目の完投で4勝目を挙げた。
「中10日もいただいたのに…。次は最後だと思うので」
酒居の視線は常に前を向いている。