近大付・大石9回12K 元U15日本代表「夏の成果出せた」
「高校野球・秋季大阪大会・4回戦、近大付2-1大体大浪商」(30日、大阪シティ信用金庫スタジアム)
元“スーパー中学生”が本領を発揮した。近大付の左腕エース・大石晨慈投手(2年)が9回1失点で12三振を奪取。秋季大阪大会では14年以来3年ぶりの5回戦へ導いた。
最後の打者を空振り三振に仕留めると、力強く左拳を握った。「夏に追い込んだ成果を出せた」。今夏の大阪大会は大商大堺との1回戦に先発し、4回3失点でチームは敗戦。悔しさをバネに、倒れかけるほど走り込んだ成果を結果で示した。
藤井寺三中時代はドジャース・ダルビッシュらを輩出した羽曳野ボーイズに所属し、エースとしてジャイアンツカップを制覇。U-15日本代表にも選出された。テレビ番組の企画では今季限りで引退するロッテ・井口と対戦し、直球で空振り三振を奪った。
日大三などからも勧誘されたが、地元の近大付への進学を選択した。高校では1年夏から背番号1。だが、結果を残せていない。「焦りはあるけど、エネルギーに変えてやりたい」。08年夏以来の甲子園を見据えた。