ロッテ・成田 2被弾6回4失点デビュー 四回まで0行進も「負けは負け」
「ロッテ0-4オリックス」(29日、ZOZOマリンスタジアム)
甘くて苦い。プロ初先発のロッテの2年目左腕・成田翔投手が2つの味をかみしめた。
一回から飛ばした。130キロ台後半のストレートを中心に、チェンジアップなどの変化球を巧みに交えた。四回までは0をきれいに並べた。「球速はなくても、球の切れで打者を抑えられた」と言うように、危なげなかった。
だが、落とし穴が待っていた。五回に浴びたT-岡田の先制30号2ラン、六回のマレーロの19号2ラン。いずれも135キロ前後の真ん中高めのストレートだった。制球ミスに「防げる本塁打でした…」と唇をかんだ。
故郷・秋田から両親が応援に駆けつけた。「負けは負けです」。19歳は少しすねたが、甲子園を沸かせてから丸2年。飛躍への階段を確実に上がっている。