ロッテ伊東監督、井口の花道飾り「最高の形で送り出すことができた」
「ロッテ4-3日本ハム」(24日、ZOZOマリンスタジアム)
今季4度目のサヨナラ勝ちで、井口の引退試合を飾った。
伊東監督は試合後、開口一番「最高の形で送り出すことができた」とホッとした表情を浮かべて、さらにこう続けた。
「自分で決めた。やっぱり役者が違う。(試合に)出るからには全力を尽くす。そういう形を発揮した。この日のために2軍で調整をしてきた」。
九回無死一塁。井口が起死回生の2号同点アーチを中堅右にたたき込んだ。引退試合で自ら花道を飾った。
8月28日に出場選手登録を抹消されて以来、ロッテ浦和球場で早朝の7時半には姿を見せた。若い選手の邪魔にならないようにとの配慮からで、1人黙々と打ち込んできた。
ロッテナインはだれもが知っている。「きょうは絶対に勝とう」が合言葉だった。
井口の1発で延長戦に突入して延長十二回1死二、三塁。最後は主将の鈴木が右へはじき返して決めた。
この日のZOZOマリンスタジアムには超満員となる3万96人が詰めかけた。盛り上がりは最高だった。
「若い選手もこういう環境、緊張感の中でしっかりやって結果を出した選手もいる。来年の開幕戦はこういう雰囲気になる」。
今季限りでユニホームを脱ぐ伊東監督がさりげなくゲキを飛ばした。