清宮の恩師、いずれメジャーで羽ばたくと見る 調布シニア・安羅岡監督

今後の抱負を語る早実・清宮幸太郎=東京・国分寺(撮影・堀内翔)
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 22日にプロ志望を表明した早実・清宮幸太朗内野手(3年)が中学時代に所属していた調布シニアの安羅岡一樹監督(55)は「プロ志望について、私の個人的な感想としては予定通りかつ、そうして欲しかった、という思いです」と話す。

 その根拠について、中学2年時に腰を痛めて野球ができなかった時期に清宮と、父・克幸氏との3者面談を行った際のことを振り返る。

 「あの時、お父さんは『ラグビーはプロがない。実力への対価のないスポーツ。そう考えると野球は、最も評価の高い時期にプロに行くべき』という考えでした。だから今回『行け』となったのでは」というのだ。

 本人、家族を気遣い、進路については中学から現在に至るまで、話題にすることをしなかったという安羅岡監督自身も「大学へ行っても評価を高められるでしょうが、今、最高の評価をいただいていることは間違いない」と、4年前の家族の思いが今も生きていると感じている。

 入団当初の清宮については「(プロで活躍する素材であることは)間違いない。見たことがない」という別格の素質に驚かされた。

 その上で、少しポイントが後ろ過ぎた、起き上がる、反り返る癖があった、などの改善点について「すり足で打て」、「ホームランバッターなんだから、バットを投げるように、大きなフォローを取れ」などと指導。「今、そういう理想に近づいているところを見ると、少しは思い出してくれたのかな」とまな弟子の成長に眼を細める。

 順調に野球人生を歩み続ける清宮と、その家族。「非常に絆の強いご家庭です」という安羅岡監督は、その家族の思いをよく知るだけに「日本で努力し、実績を残し、旬のうちにメジャーに挑戦させてくれるような球団がいいように思いますね」と1カ月後のドラフトに思いをはせていた。

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