ソフトバンク・サファテ 新記録47S チームは5連勝
「オリックス5-6ソフトバンク」(5日、京セラドーム大阪)
最後の打球は高々と左翼に上がった。ソフトバンク・中村晃のグラブに収まるのを見届けたサファテは、帽子を脱ぎ、両手を高々と掲げた。
「アウトになるまで5分くらいに感じた」
1点リードの延長十一回。代打駿太を153キロで打ち取った。プロ野球新の47セーブ目。マウンドでナインと次々に抱き合い、喜びを分かち合った。
「本当にうれしい。2人の偉大なピッチャーを抜くことができた」。岩瀬(中日)、藤川(阪神)の記録に並んで3日目。家族と過ごし、チームに1日遅れで大阪入りした守護神は「福岡で家族がテレビで見ている。その顔が浮かんだ」と思いをはせた。
工藤監督も最大限の賛辞を惜しまない。「彼が一生懸命やってきたことが実を結んだ。日本一のストッパーだと思う。積み重ねの結果。おめでとう」。優勝マジックは初点灯から足踏みなしで減り11。通算200セーブ、3年連続40セーブと節目を迎えてきた守護神は、試合後の会見で次の大きな目標を掲げた。
「優勝するときに、最後のアウトを自分が取りたい」
2015年を再現する2年ぶりの胴上げ投手。自らイメージするその瞬間が着実に近づいている。