花咲徳栄、埼玉勢初V王手 150キロ右腕清水、中村に「ガンガン攻めたい」

 「全国高校野球選手権・準決勝、花咲徳栄9-6東海大菅生」(22日、甲子園球場)

 準決勝2試合が行われ、花咲徳栄が延長戦を制して埼玉勢では24年ぶりに決勝に進んだ。今秋ドラフト候補の清水達也投手(3年)が7回2/3を2失点の好救援。決勝では埼玉勢初優勝をかけて、広陵(広島)と対戦する。東海大菅生(西東京)は九回に2点を追い付く粘りも及ばず、初の決勝進出を逃した。

 今大会最速150キロ右腕の意地だった。四回途中から公式戦自己最長リリーフとなる7回2/3の熱投。チームを初の決勝に導いた清水は「やっと終わったという感じ。延長になれば点を取ってくれると信じていた」と冷静に振り返った。

 一転して訪れたサヨナラのピンチにも動じなかった。2点リードの九回1死一、二塁。ほぼ正面の強いゴロを遊撃・岩瀬が大きくはじいて同点に(記録は二塁打)。だが「大丈夫だよ」と声をかけると、最後は2死三塁から、今大会2本塁打の小玉をスライダーで空振り三振。最大の難所を切り抜けた。

 昨夏は3回戦敗退。冬場は投球練習はせず、ひたすら遠投に励んだ。90メートルの距離をノーステップで毎日50球。最初は届くのがやっとだった軌道は、低く強いものに変わっていった。春を迎えると、球速はいきなり6キロアップの149キロに。今大会3回戦の前橋育英戦では150キロに到達し「自信になった」と成長を実感している。

 初優勝がかかる決勝は、広陵・中村との対決が待ち受ける。「すごい打球を打つ。甲子園で一番いいバッター」と認めつつ「そういう相手とできることを楽しんでやりたい。ホームランを恐れずガンガン攻めたい」と自信をみなぎらせた。球史に名を刻んだ強敵をねじ伏せた大会No.1投手として、埼玉勢初の頂点に立つ。

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