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興南・渡辺「PL」のはずが…運命に導かれた沖縄での3年間

 智弁和歌山に敗れ、グラウンドの土を集める興南・渡辺(撮影・持木克友)
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 「全国高校野球選手権・1回戦、智弁和歌山9-6興南」(11日、甲子園球場)

 思い描いていたのは「PL」のユニホーム。運命のいたずらでその夢は実現しなかったが、興南(沖縄)の渡辺健貴捕手(3年)は沖縄の名門の正捕手として甲子園出場を果たした。

 試合は6点リードから智弁和歌山(和歌山)に逆転負け。先発の1年生左腕・宮城が中盤に連打を浴びた。「うまくリードできず、宮城を助けられなかった。悔しい」。女房役は唇をかんだ。

 中学3年の12月。入学が内定していたPL学園から突然、新入部員受け入れ停止の知らせが届いた。不祥事が続いたとはいえ、大阪の野球少年にとっては憧れの名門。「まさか、でした」と渡辺は振り返る。

 「どうしよう…」。父・貴之さん(42)と相談を重ねるうちに、「興南」の2文字が頭に浮かんだ。小学5年のとき、春夏連覇した同校の練習を西宮市のグラウンドまで見に行った。「きびきびとした動きや声が印象に残っていました」。家には当時のエース・島袋(現ソフトバンク)と一緒に撮影した写真が残っていた。「ここに行きたい」。進むべき道が決まった。

 遠く離れた沖縄での寮生活。「最初は沖縄の言葉が全然分からなくて…。洗濯とかも大変でした」。それでも目標があるから、苦しくはなかった。

 「3年間で成長できた。自分が選んだ道は間違いじゃなかったと思います」。卒業後は地元・大阪に戻り、「家から通える大学」に進むつもりだ。

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