公立の4番が大仕事!汎愛・浅井、清原&福留超えの3連発

 「高校野球大阪大会・5回戦、汎愛9-6上宮太子」(26日、大阪シティ信用金庫スタジアム)

 公立校の4番が偉大な打者を超えた。汎愛(はんあい)の4番・浅井一樹内野手(3年)が2打席連続3ランを放ち、優勝候補の上宮太子を破って準々決勝へ進出。4回戦・浪速戦の最終打席と合わせ、PL学園の清原和博、福留孝介も達成していない夏の大阪大会3打席連続本塁打となった。履正社は20点を奪う大勝で8強進出。今大会絶好調の今秋ドラフト1位候補・安田尚憲内野手(3年)が4安打4打点の活躍で、“天敵”の大体大浪商戦での活躍も誓った。

 すり足でタイミングを取り、ボールに全ての力を伝えた。勢いよく飛び出した打球は中堅122メートル、両翼100メートルのフェンスを物ともしない。浅井が大阪大会の歴史を彩ってきた強打者を超えた。

 初回1死二、三塁と、三回無死二、三塁で2打席連続3ラン。1本目は左翼席へ運び、2本目は上宮太子のエース・森田輝投手(3年)から右翼席へ特大弾。4回戦・浪速戦の最終打席から3打席連続本塁打となった。

 「中学で2打席連発はあるけど、3打席連発は初めて。(この試合の)1本目はテンションが上がりすぎて覚えてない。2本目は直球をうまく打てた」

 夏の大阪大会での3打席連発は、1995年夏に7本塁打を放ったPL学園・福留、85年夏に5本塁打を放った清原でも達成していない。大阪府高野連の関係者が「記憶にない」と驚く記録だった。

 パンチ力はずばぬけている。フリー打撃では右翼後方に立つ体育館を越える打球を放つ。飛距離は110メートル以上。井上大輔監督(34)が「越える選手は見たことがない」と話すほどだ。

 自慢のパワーで“大物食い”も果たしてきた。1年秋。公式戦デビュー戦となった2015年秋季大阪大会1回戦のPL学園戦では、延長十一回にサヨナラ3ランを放った。同準々決勝・大阪桐蔭戦では、16年度日本ハムドラフト5位の高山から本塁打。「強いチームやいい投手が来ると、打ったろうという気持ちになる」。昨秋に大阪大会を制した上宮太子を撃破する原動力となった主砲は、分厚い胸を張った。

 汎愛は2年ぶりの8強進出となったが、これまで春夏を通して甲子園出場はない。準々決勝は上宮戦。浅井は「つないで点を取っていきたい」。卒業後は進学せず、就職する予定。高校最後の夏、最高の思い出を作る。

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