「阪神０－１ＤｅＮＡ」（２５日、甲子園球場）

　豪快な一発で虎を沈めた。０－０の七回。ＤｅＮＡ・筒香が岩貞の初球の高め直球を捉えた。打球は悲鳴と歓声が交錯する中、真っ黄色に染まった右翼席へ。これが決勝の１５号ソロとなった。

　「高めのボールでしたが、しっかりと強く打つことができました。自分の中ではいい当たりでした」。好投していた左腕の失投を見逃さすに一発で仕留める。これぞ主砲の働きだった。

　２３日にサヨナラ本塁打を放っており、２試合連続の決勝弾だ。「だんだん（調子は）良くなっています」と淡々とした口調で語った３番打者。ラミレス監督は「後半戦に入ってから活躍してくれている。筒香がしっかり役割を果たすと、チームも勢いに乗ってどんどん勝てる」と目を細めた。

　チームは阪神と同率の２位に浮上した。「ラミレス監督がいつも言う通り、シーズンをどう終わるかが大事。順位どうこうよりも一戦一戦やっていく」と筒香。この勢いで単独２位の座を奪い取る。