明石商が無安打で奪った3点守る 10安打の市川下し4強へ
「高校野球兵庫大会・準々決勝、明石商3-2市川」(25日、明石トーカロ球場)
四回までにノーヒットで3点を奪った明石商が、10安打の市川に競り勝ちベスト4進出を決めた。
初回、先頭の倉見育瑠内野手(3年)が遊ゴロ失策で出塁。さらに2四死球で1死満塁とすると、5番・藤本大誠内野手(3年)の押し出し四球で先制した。
二回にも四球の打者を相手投手の暴投と犠打で三塁へ進め、1死三塁から倉見のスクイズで追加点。四回には4四球を選び、押し出しで3点目を奪った。
安打は七、八回に1本ずつで、合計でわずか2本。それでも14四死球と10犠打で、こつこつと得点を重ねた。投手陣は加田悠真投手(2年)と近藤聖哉投手(3年)の左腕リレーで2点でしのいだ。
狭間善徳監督は「相手投手が制球に苦しんでいたのが大きかった。2安打で勝てたのだからすごい。途中、このままノーヒットだったらどうしようかと思っていたほど」と振り返った。
倉見は「つないで点を取ろうと思っていた。途中までヒットは出ていなかったが雰囲気は重くなく、点を取っていこうと話していた」と、競り勝った一戦に手応えを感じていた。