早実・野村、鼻骨折れながら2本の三塁打 手作りフェースガード着け出場

フェイスガードを装着しノックを受ける早実・野村=ダイワハウススタジアム八王子(撮影・中田匡峻)
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 「高校野球西東京大会・4回戦、早実14-0芦花」(17日、ダイワハウススタジアム八王子)

 第1シード校の早実が芦花(ろか)を七回コールドで下し16強入り。初戦の3回戦(南平戦)で相手打者の素振りしたバットを顔面に受けて途中交代していた野村大樹捕手(2年)は、フェースガードを着け「4番・捕手」で先発出場した。

 野村は打席ではフェースガードを外し、初回に中前適時打、二回には右線へ2点三塁打、七回には主将の清宮幸太郎内野手(3年)が満塁本塁打を放った直後に右中間三塁打を放った。守備でも五回からフェースガードを外してキャッチャーマスクをかぶった。

 野村は試合後、前々日のアクシデントで鼻骨が折れていたことを明かし、「数ミリのずれがあったがギプスは必要なかった。(医師からは)『気にするようなタイプじゃないから』と言われた」と冗談交じりに話した。

 視力の低下も見られず、プレー上は影響がないと判断されたことでこの日も出場に踏み切り、2本の三塁打を含む5打数3安打3打点。「右方向は自分の持ち味だったので良かった」と、今まで通り4番の存在感を示した。

 この日野村が着用したフェースガードはチームトレーナーが元々あるものをアレンジした手作り。試合中に外した後は、「ちょっと見づらさはあった」とその効果を感じながらプレーしたという。

 中学時代は右手親指を骨折しながら、痛み止めを服用してプレーした経験もある。この日も「出られないのはいやなのでなんとしても出たかった」と、ケガを克服する精神力が上回った。

 前の試合で野村は六回の捕手の守備で、相手打者のファウル飛球を、マスクを外して追いかけ、打球が内野スタンドに入ると、打席後方の守備位置に戻った。そして、マスクを拾おうとした際に打者の素振りしたバットを顔面に受け、その場にうずくまった。顔面からは出血も見られ、ケガの治療のためベンチ裏へ。試合は9分間休止された。野村はその後、捕手の守備に復帰したが、次の七回からは大事をとって高橋弘大捕手(3年)と交代していた。

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