1軍配置転換の巨人・斎藤投手コーチ 反攻のカギは「中継ぎ沢村」
巨人が15日、川崎市のジャイアンツ球場で後半戦に向けた練習を再開し、2軍監督から1軍投手コーチに配置転換された斎藤雅樹コーチ(52)が1軍に合流した。「1年半のブランクがあるから」と観察に終始した同コーチは、カミネロ、マシソン、西村に続く勝ちパターンを担える中継ぎの台頭を切望した。
菅野、マイコラス、田口の3本柱への信頼は厚い。一方で4、5番手の先発登板時の中継ぎに不安を残す。今季、六回の50失点はイニング別では最多。「広島戦でも中盤以降にドカーンとやられて、一方的になる試合が多かった」。4枚目の強固な中継ぎの存在は、反攻を期す後半戦の、ひとつの鍵となる。
その筆頭候補として期待されるのが、右肩痛で開幕から登板のない沢村だ。現在、捕手を座らせてブルペン投球するなど実戦復帰へ向け歩を進める。この日、同球場を訪れた鹿取GMは「8月には(1軍復帰は)可能でしょうね」とし、16日に本人と面談する意向を明かした。実績は十分。青写真通りに進めば、後半戦の巨人は手ごわくなる。