梅野、立派なセの女房 家族の前で見せた3投手好リード

 「マイナビオールスターゲーム・第1戦、全セ2-6全パ」(14日、ナゴヤドーム)

 マイナビオールスター2017は14日、ナゴヤドームで第1戦が行われ、初出場の阪神・梅野隆太郎捕手(26)が「8番・捕手」で先発マスクをかぶり、6回1失点と全セの投手陣を好リードした。試合は6-2で全パが先勝し、勝ち越し打を放ったソフトバンク・内川聖一外野手(34)が4年ぶり2度目のMVPに選ばれた。第2戦は15日にZOZOマリンスタジアムで行われる。

 かけがえのない時間だった。ファン投票でセ・リーグ捕手部門1位を獲得した梅野が「8番・捕手」で先発出場。6イニングでマスクをかぶり、2度打席に立った。「オールスターに出場することができ、貴重な経験ができた。ファンに感謝です」。無安打に終わったが、充実感を漂わせた。

 第1打席は三回先頭の場面で菊池と対戦。ペナントレースでの戦い方同様、ファーストストライクを積極的に狙った。初球を打ったが左飛。さらに1-1の五回にも先頭で打席に入り、谷元の前に二飛に倒れた。「ヒットを打ちたかった」と悔しさをにじませた。

 守りでは扇の要として3投手を好リードした。全パの強打者たちを相手に1失点。「選出された投手の球を捕って感じることもあった」。お祭り舞台ならではの直球勝負で挑む場面もあったが、変化球もうまく利用して、各投手の長所を引き出した。

 ベンチ内では積極的にコミュニケーションを図った。「(同級生の)筒香とも話したし、小林さんとも『キャッチャーあるある』を話したりした」と笑う。普段は敵だが、この2日間はチームメート。メリハリをつけ、たわいもない雑談や野球談議に花を咲かせた。

 梅野にとって1番のファンが球場に訪れた。「これまで2、3回しか見にきていない家族がきてくれた」。つらいときでも常に支えてくれた大切な存在。最高の舞台でプレーする姿を見せ、この上ない恩返しをした。

 夢舞台でのスタメン出場。「あっという間に終わった」。精一杯、力を出し尽くしたからこそ、時間が短く感じられた。今後は「このような舞台で打てるように頑張ります」と梅野。打棒も磨き、再び一流選手と名を連ねる。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

野球最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(野球)

    話題の写真ランキング

    写真

    デイリーおすすめアイテム

    リアルタイムランキング

    注目トピックス