今春センバツ21世紀枠候補・洛星、初戦で鳥羽にコールド負け 京都屈指の進学校

京都大会2回戦・鳥羽戦に先発した洛星・水江投手
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 「高校野球京都大会・2回戦、鳥羽8-1洛星」(12日、わかさスタジアム京都)

 今春センバツ21世紀枠の近畿地区候補校だった府内屈指の進学校・洛星が初戦で姿を消した。第1回大会の優勝校・鳥羽に八回コールドで敗れた。

 初回に先制を許した後、四回に先頭・松田泰昌内野手(3年)が右翼席へ人生初の柵越えとなる同点ソロを放った。

 しかし、昨秋の躍進を支えたエース・水江日々生(ひびき)投手(2年)が誤算だった。四回に3連打などで3点を勝ち越されると、六回以降も守備のミスなどが失点につながり、大量リードを奪われて力尽きた。

 洛星は中高一貫教育で、卒業生の4割以上が東大、京大へ進学する超進学校。昨秋は部員10人で、京都大会8強まで勝ち上がった。少人数で文武両道を体現した活躍が認められて、21世紀枠の近畿地区候補校に選ばれた。

 センバツには出場できなかったが、注目を浴びたことは貴重な経験だった。松田は「たくさん取材をしてもらって、OBの方もたくさん応援してくれて、支えてもらっているんだなと感じました」。それまで以上に練習に励むようになり、春以降は履正社、京都翔英など甲子園出場校と試合を重ねて経験を積んだ。

 部員は昨秋以降、中学時代に野球部だった2年生3人が加入し、4月には1年生4人が入部して17人となった。春夏通じて同校初の甲子園出場へ準備を整えてきたが、伝統校・鳥羽の壁は厚かった。

 高校野球生活を終えた3年生5人は、1人が東大、4人が京大進学を目指す。東大志望の内藤貴之投手(3年)は「これから死ぬ気で勉強しないといけない。授業がない日は7、8時間勉強しないと現役合格はしんどいと思う」。野球では不完全燃焼に終わったが、勉強で“結果”を残す意気込みを示した。

 中村好邦監督(39)は3年生の今後の活躍を期待する。「21世紀枠の候補校になって注目される中、野球や高校生活を送ることで、貴重な経験をしたと思う。3年生は入部した頃に比べると、かなり伸びた。ここまで伸びる学年はなかなかありませんから」。野球で培った精神力を、人生に生かしてくれることを願った。

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