丸亀が3回戦進出、第2シードの英明を延長戦で破る 秋と春は県大会初戦敗退
「高校野球・香川大会2回戦 丸亀6-5英明」(11日、レクザムスタジアム)
丸亀が延長十回の末に第2シードの英明を下し、3回戦に進んだ。
丸亀は二回、1死三塁から1年生の6番・岡本匠平捕手が中前に先制タイムリー。三回にも岡本が2死満塁のチャンスで右前へ2点適時打を放ち、3点のリードを奪った。
しかし六回、先発の東山玲士投手(2年)が英明打線につかまり5失点。逆転を許し、2点ビハインドのまま九回を迎えたが、丸亀打線が土壇場で執念を見せる。先頭の代打・並木峻志外野手(3年)が左越え二塁打を放つと、2死三塁として3番・綾野直貴内野手(3年)が左中間へ適時二塁打。1点差に迫り、続く4番・谷口真啓内野手(3年)が左前へ同点タイムリーを放って延長に持ち込んだ。
そして5-5で突入した延長十回、丸亀は思わぬ形で勝ち越し点を奪う。1死一、二塁のチャンスで主将の8番・森田智也投手(3年)が放った打球は二遊間へ。遊ゴロ併殺かと思われたが、相手遊撃手がゴロを捕って二塁を踏んだあと一塁へ悪送球。ボールが転がる間に二走の東山が生還した。
昨秋、今春の県大会で初戦敗退だったチームが、夏の初戦で優勝候補を撃破。桑嶋裕二監督(41)は「選手たちに『やってやるぞ』という雰囲気があった。全員で集中して野球ができた」と話した。県内有数の進学校で、目指すは4年ぶり5度目の夏の甲子園。森田主将は「一戦必勝。目の前の試合に集中して戦いたい」と次戦を見据えた。