高野連史上初の女性理事就任 引っ越し業大手社長と新聞社総合事業局長の2人

 日本高野連は17日、大阪市内で評議員会を行い、初の女性理事として、寺田千代乃氏(引っ越し業大手「アートコーポレーション」代表取締役社長)と、小笠原敦子氏(毎日新聞社総合事業局長)を選出した。

 寺田理事は就任会見で「八田会長からは『経営者としての感覚や、女性としてスポーツ以外のところから意見を出してほしい』と言っていただきました。私はプロアマを問わず、野球のことは分かりませんが、スポーツは好きです。少子化問題などは、高校野球の中にもありますし、世の中でも課題になっている。勉強しながら意見を言わせていただきたい」と話した。

 日本高野連は設立以来、男性が理事を務めてきた。しかし、最近は野球界で女性が話題となることが増えている。

 昨夏の甲子園では、女子マネジャーの甲子園練習参加を止めたことで多くの批判を受け、今春センバツから条件付きで甲子園練習でのサポートを認めた。日本高野連は2人の女性理事に、こうした女性に関する案件について広く意見を求める方針だ。

 理事会は日本高野連の最高議決機関で、2年に1度、改選が行われる。定数は会長や副会長を含めて30人以上35人以内となっている。

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