ソフトバンク・千賀、リーグトップタイ5勝目 8回1失点で金子に投げ勝った

 「ソフトバンク2-1オリックス」(9日、ヤフオクドーム)

 息詰まる投げ合いを制した。ソフトバンク・千賀が気合十分の97球で8回3安打1失点。先発全員三振となる自己最多タイの13奪三振で、オリックス打線を圧倒してリーグトップタイの5勝目を挙げた。

 悔やまれるのはわずか1球だけだった。1点リードの三回2死から伊藤に同点被弾。だが、この一発からギアを上げた。七回2死からT-岡田に二塁打を許すまで、1四球を挟んで打者11人連続で凡退。150キロ台の真っすぐで押し込み、フォークボールでバットに空を切らせた。完璧な投球だった。

 「今シーズン初めて納得できるピッチングだった。ヤフオクのお立ち台に立ててうれしい。これからも立てるように頑張りたいです」

 3、4月の月間MVPを受賞した金子に投げ勝ってつかんだ白星の意味は大きい。12勝3敗と飛躍した昨季だが、3敗はいずれもヤフオクドーム。苦手としていた本拠地での快投。若き右腕の行く手を遮るものはない。

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