「中日３－２巨人」（１４日、ナゴヤドーム）

　巨人は負の連鎖を断ち切れない。延長十二回に宮国が救援失敗し、サヨナラ負け。昨年８月以来の５連敗で貯金はゼロとなった。しかし、高橋監督は「負けはしたけど、精いっぱいよくやってくれた」とナインを責めなかった。

　あとアウト１つのところだった。同点の延長十二回。宮国が２死から大島、亀沢に２連打を浴びるなどした二、三塁。ゲレーロに２球目の直球を左前に運ばれ、勝負はついた。宮国は「打たれたのは全部甘かったし、逆球もあった。自分の技術不足」とうなだれた。

　守備のミスも響いた。同点の七回１死二塁。京田の二塁へのゴロ（内野安打）を中井が一塁へ悪送球。その間に二走・平田が生還し、先制点を献上。村田ヘッドコーチは「いい試合しても、エラーしたらあかん」と苦言を呈した。

　開幕５連勝スタートだったが、勝負所での敗戦が続く。「明日、気持ちを切り替えてやっていくしかない」と指揮官。投打をかみ合わせ、勝利へのきっかけを作るしかない。