早実・清宮 高校通算80号はお預け 5打数1安打
「春季高校野球東京大会・2回戦、早実8-2中大付」(5日、神宮第二)
今春センバツに出場した早実が順当に初戦を突破した。今秋ドラフト1位候補の清宮幸太郎内野手(3年)は5打数1安打。高校通算80号アーチがまたお預けとなり「う~ん…そんなに調子がいいとは言えないです」と表情を曇らせた。
初回は痛烈なライナーが相手投手の右太ももを直撃する強襲安打。七回に相手守備陣の“清宮シフト”に阻まれた中飛も、右中間への鋭い当たりだった。しかし、打ち損じのファウルや緩い変化球にタイミングを外される場面も多かった。
センバツは2回戦で東海大福岡に敗退。グリップの位置やタイミングの取り方を修正してきたが「なかなか(状態が)上がってこない」と本音が漏れた。中大付は、東海大福岡と同じくサイド右腕を先発させるなど対策を講じてきた。各校の研究が進むのは間違いない。「しっかり反省して次につなげられたら」と清宮。包囲網を打ち破るため、夏に向けてさらなる進化が必要となる。