四国アイランドリーグｐｌｕｓ・高知のマニー・ラミレス外野手（４４）＝登録名・マニー＝が２日、高知市営球場で行われたソフトバンク３軍戦を体調不良のため欠場した。メジャー通算５５５本塁打のスーパースターを見るために全国から駆けつけたファンにとっては、思わぬ“肩すかし”。開幕２戦目の欠場に球団も困惑気味だ。

　開幕２戦目にマニーの姿はなかった。この日の早朝、球団幹部に「体調不良」を知らせる連絡が入った。試合前の練習にも参加せず、午後１時開始のソフトバンク３軍戦にベンチ入りしなかった。

　１日の開幕戦には「１番・ＤＨ」で元気に出場。公式戦初ヒットを放ち、１９３５人の観衆を喜ばせた。メジャー時代から「Ｍａｎｎｙ　ｂｅｉｎｇ　Ｍａｎｎｙ（マニーはマニー）」と言われるほど自由奔放な性格。北古味潤副社長（４１）は「体調不良だから仕方ない。ドタキャンではないです。でも、まさか開幕２戦目で…」と困惑気味に話した。

　ファンにとっても思わぬ“肩すかし”だ。この日も全国から多くの観衆が球場に駆けつけていた。ある男性ファンは「大阪から来たのに、めっちゃ残念。観光して帰ります」と、ため息交じりで球場をあとにした。

　球団関係者によると、この日はあるテレビ局がマニーへのインタビューを申し込んでいた。それもキャンセルとなり、取材班は実りのないまま撤収したという。注目度が高いだけに、マニー欠場の影響はあまりに大きい。

　駒田徳広監督（５４）は「彼も４５歳になるので、（体調不良で）出られないこともある。そこはみなさんに辛抱してもらいたい」とファンに訴えた。次戦は４日の徳島戦（高知市営）。マニーが出場するかどうかは誰にも分からない。