日本高野連「消えた休養日」防止へ対策 史上初2試合連続引き分け再試合

福岡大大濠対滋賀学園 引き分け再試合も投げ抜いた福岡大大濠・三浦銀二=甲子園(撮影・山口登)
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 「選抜高校野球」(28日、甲子園球場)

 史上初の2試合連続引き分け再試合となった2試合が行われた。福岡大大濠が5-3で滋賀学園を、高崎健康福祉大高崎が10-2で福井工大福井を下し、ともに29日の準々決勝に進んだ。

 26日の延長十五回から中1日で再試合に臨んだ4校の内、前戦と同じ先発投手だったのは福岡大大濠のエース三浦のみ。三浦は26日に196球、この日も130球で完投した。

 今後、決勝まで進めば4連投の可能性もあるが、同校は秋の公式戦から全試合で三浦が完投しており、他投手は公式戦登板経験がない。八木監督は「状況を確認して、本人やトレーナーの方としっかり話をしたい」と慎重な姿勢の一方で「先発なのか後ろでになるのか…。どちらにしても彼なしではうちは勝てない」と率直に苦しい胸の内を語った。

 今回、滋賀学園の先発光本は公式戦初登板、高崎健康福祉大高崎の向井は公式戦初先発と経験の少ない投手を先発起用し、滋賀学園は敗退、健大高崎は向井が完投で勝利した。

 日本高野連の竹中雅彦事務局長は、選手の障害予防のために「(加盟校には)複数の投手を育ててもらいたいと話はしている」としながらも「指導者には目の前の試合もある。それぞれの考えがある」と理解も示す。その上で、現在検証中のタイブレークに加え「消えない休養日を検討する」と語った。

 大会要項には「雨天などで2日以上日程が延長された場合は準々決勝翌日に準決勝を行う」とある。同事務局長は、雨天以外の状況を含んだ「『など』を省くとか」とし、今回のように引き分け再試合での順延で、休養日が消えることをまず防ぎたいという考えだ。

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