呉、先手必勝だ 中村監督「先に点取って逃げ切れたら」

 「選抜高校野球」(19日開幕、甲子園球場)

 開会式リハーサルが行われた。創部10年目で初出場の呉(広島)は大会初日の第1試合で至学館(愛知)と対戦する。18日には西宮市内のグラウンドで最終調整。中村信彦監督(62)は「先に点を取って、逃げ切れたらいい」と先手必勝で臨む考えを明かした。

 待ち望んだ初陣へ、呉ナインは士気を高めた。開会式のリハーサル後、移動した西宮市内のグラウンドに、中村監督の大きな声が響き渡る。「普段通りでいい。急に上手くやろうと思ってもできない。やってきたことが出せればいい」と自然体を強調した。

 開会式直後の第1試合で至学館と対戦する。「うちは32番目の学校だと思っている。泥くさくてもいい。先に点を取って、逃げ切れたらいい」。投手を中心とした固い守りが持ち味。先手を取り、勝利を手繰り寄せるのが指揮官の理想だ。

 大舞台への準備は整った。新田旬希主将(3年)は「個人よりも仲間のために。まずは1勝をつかむために、目の前の試合に全力で挑みたい」と意気込む。一丸野球で初出場初勝利を奪い取る。

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