呉は準V エース池田が無念の大量失点…センバツでリベンジだ

 「秋季高校野球中国大会・決勝、宇部鴻城13-2呉」(6日、ユーピーアールスタジアム)

 来春の選抜大会出場を確実にしている呉(広島3位)は、宇部鴻城(山口1位)に2-13で敗れた。準決勝まで完投を続けたエースの池田吏輝投手(2年)が大量失点。攻撃陣も振るわなかった。2年ぶり2回目の優勝を飾った宇部鴻城は、明治神宮大会(11日開幕)に出場し、2日目に札幌第一と対戦する。

 初出場初優勝、明治神宮大会の出場を懸けた戦いは、無残な結果に終わった。エース池田は五回途中、初戦から守り続けたマウンドを降り、一塁に回った。六回途中から再び戻ったが、宇部鴻城打線の餌食になった。2度の登板で計8回2/3、12安打12四死球で11点を失った。

 準決勝からの連投に「疲れはなかった」と言うものの、腕が振れず球威もなく、持ち味の制球力も乱れた。中村信彦監督(61)は「やられすぎ。球威がなかったのと宇部鴻城のバッティングが良かった。残念ですけど、ヘボが徹底的にやることをやらないとこういう結果になる」と戒めた。

 広島大会では強豪・広陵を撃破。今大会でも広島新庄を倒した。決勝は大敗したが、初出場で準優勝、来春の選抜出場を確実にした。「決勝まで来たことを自信にして頑張ればいい。走り込んだり、体を強くしたり。ピッチングのポイントも分からないといけない」と中村監督。ハードな練習をこなしながら、1月末の吉報を待つ。

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