早実・清宮、聖地で125メートル弾 難敵・明徳戦「楽しむ」

 「選抜高校野球・甲子園練習」(16日、甲子園球場)

 早実(東京)が出場32校の最後に登場した。今秋ドラフト1位候補・清宮幸太郎内野手(3年)は打撃練習で推定125メートル弾を放ち、順調な仕上がりをアピールした。一方、初戦で早実と対戦する明徳義塾(高知)の馬淵史郎監督(61)は、清宮封じに自信をのぞかせた。

 清宮が甲子園に帰ってきた。久々に味わう黒土の感触。大粒の汗が噴き出し、自然と表情がほころんだ。「すごい懐かしかったですね。声も響くし、すごくやりやすい場所。すごく楽しかった」。あらためて聖地の素晴らしさを実感した。

 カメラの放列の前で、期待に応えた。桁違いの高さまで上がる打球に、客席のファンからどよめきが起きる。そして、シート打撃の8スイング目。バックスクリーン右へ特大の一撃を運んでみせた。

 迫力十分のデモ。ただ、納得はしなかった。「上がり過ぎたかなと思ったけど、思ったより伸びました。ちょっとビックリしましたけど、まだ全然、大したことないので」。冬場の体幹強化と体重増で、飛距離アップは確信している。安打性の打球は9スイング中3本。「悪くはないので、試合でもっといい打撃ができたら」と、冷静に状態を分析した。

 4強入りした15年夏の甲子園から1年半。主将となり、仲間に積極的に声をかけて練習を引っ張った。何度も繰り返した言葉は「楽しむ」。それが好結果を生むことを知っている。難敵・明徳義塾との初戦に向けても「相手の作戦はあると思うが、自分たちがブレると術中にはまる」と、普段着野球を貫く構え。「人生最初で最後のセンバツなので、楽しんでできたら」と、気負いなく大会に臨む。

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