侍J 菅野は五回途中1失点、2番手・岡田がピンチしのぐ

5回途中で投球制限数を満たし中日・岡田俊哉(左)と交代する巨人・菅野智之=東京ドーム(撮影・棚橋慶太)
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 「WBC・1次リーグB組、オーストラリア-日本」(8日、東京ドーム)

 日本代表「侍ジャパン」は先発したエース・菅野(巨人)が4回1/3を4安打1失点。球数が65球に達したことで1死一、二塁と、イニング途中での降板となった。

 オーストラリア打線を相手に、力で押す強気の投球。初回、2死一塁から4番・デニングを150キロの直球で二ゴロに抑えた。

 しかし、二回。2死走者なしの場面で、7番・デサンミゲルに右翼越えのソロを浴びた。1ボール2ストライクから4球目、打球は詰まりながらもパワーで押され、右翼フェンスをギリギリ越えた。出合い頭の一発。それでも気落ちすることなく後続を断つと三、四回も気迫の投球。省エネ投球で攻撃にもリズムを呼んだ。

 だが、五回。四球と内野安打で1死一、二塁。66球で制限に達し、無念の途中降板となった。それでも、最少失点にまとめる気迫の投球。代わった岡田(中日)が、暴投とストレートの四球で1死満塁とされたが、続く1番・カンディラスを二ゴロ併殺でしのぎ、同点のまま攻撃につないだ。

 菅野は前夜、キューバ戦の大勝に「すごく勇気をもらった」と語り、気を引き締めて臨んだ一戦。必勝を託されたマウンドで、エースが貫禄の投球を見せた。

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