侍・武田、2回3失点で本番に不安残す 最後の調整登板は制球に苦しむ
「WBC強化試合、阪神-日本」(3日、京セラドーム大阪)
先発したWBC日本代表の武田翔太投手(23)=ソフトバンク=は、2回を投げて、4安打3失点と不安を残した。
初回、先頭の北條に高めに浮いた直球を右前に運ばれると、続く高山には内寄りに甘く入った直球を狙われた。右翼フェンス直撃二塁打で二、三塁。原口の遊ゴロで先制点を失った。
「全体的にバランスが悪かった。テンポもあまりよくなかったと思います」。さらに二回には先頭の上本に四球を与えると、ルーキーの大山には左翼線を破る二塁打を浴びた。1死を挟んで板山にも右翼二塁打を許し、さらに2点を失った。
いずれも甘く入った直球を狙われたもので、この日は珍しく制球に苦しんでいた。2四球、計53球での降板。武田はこの日が本戦開幕前最後の調整登板になる見込みで、10日の1次リーグ第3戦・中国戦の先発が予想されている。本戦に向けて「もう少し時間があるので、しっかり調整して本番に臨みたいと思います」と気を引き締めた。