鷹ドラ1正義“圧投”デビュー 8割の力でバット2本粉砕

 「ソフトバンク春季キャンプ」(9日、宮崎)

 ソフトバンクのドラフト1位・田中正義投手(22)=創価大=、フリー打撃の打撃投手に登板。プロ入り後初の打者相手の投球は制球重視だったが、伸びのある直球で上林と塚田のバットを1本ずつへし折った。見守った首脳陣や視察した他球団のスコアラーに強烈な印象を与える40球だった。

 底冷えする寒さや、ネットが倒れるほどの強風にも負けなかった。田中がプロでは初めて打者と対戦。「ストライクを取ることを意識して投げました」。8割の力で、左打者の上林と右の塚田に直球を投げた。

 上林にはファウルを打たせ、6球目には詰まらせてバットを折った。17球中、安打性3本、空振り2。ボールは1球と圧倒した。塚田には23球のうち10球がボール。安打性は1本で、その直前には外角球でバットを折ったが「あれはダメ。右打者への投球は感覚がちょっと違った」と今後への反省材料にした。

 「3、4球はいいものがあった。いい緊張感があった」。右打者の外角への制球を改善しようと、その後、ブルペンで14球。「試合になると、さらに抑えにいけるようになる」と次クールのシート打撃を楽しみにした。

 倉野投手統括コーチは「145、6キロは出ていたかな。打者を立たせて投げた方がいいというタイプのようだ」と評価。視察した西武の千原スコアラーは「ブルペンも見たけど、今日の方がいい。バッターが立った方が制球がいいし、球質も良くなる」と指摘した。

 田中は「野手の方の目もあったし、お客さんもマスコミも多かった。緊張感に慣れていかなくちゃいけない」。評価を自分のものにするべく、マウンドで結果を残していく。

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