陽岱鋼がWBC辞退!巨人から台湾に断り 右脇腹に不安…移籍1年目を重視

 巨人が日本ハムからFA移籍した陽岱鋼外野手(30)のWBC台湾代表派遣を見送る判断を下したことが25日、分かった。同外野手は23日に発表された台湾代表候補28人の中に名前を連ねていたが、巨人側がこの日、派遣は難しい旨を台湾側に回答。事実上、WBC出場はなくなった。

 球団側と陽岱鋼はWBC出場可否について、この日までに何度も話し合いを重ねてきた。今季が移籍1年目に加え、昨年8月に右ろっ骨を骨折。こうした背景から、万全なコンディション作りを最優先させたい球団側が本人に辞退を願い出る形で、最終的に決着したものとみられる。

 陽岱鋼はこの日、川崎市のジャイアンツ球場で調整。練習後、代表入りについて「まだ全然分からない」と言葉を濁し「1年目ですし、慣れるのに時間がかかる」と複雑な胸中を吐露。右脇腹についても「まだ気になる」と不安が完全に払しょくされていないことを明らかにしていた。

 WBCへの参加辞退により、今後は新天地での活躍へ向けた調整に専念する。キャンプは1軍スタートが決まっており、この日は阪神・岩貞らの「イメージを膨らませながら」左腕の打撃投手が投じる緩い球を約300球打ち込んだ。進む道をはっきりとさせ、移籍1年目のキャンプに臨むこととなった。

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