郷司氏が殿堂入り 69年夏の甲子園決勝、松山商-三沢2日連続球審

 野球殿堂博物館の表彰委員会は16日、今年の野球殿堂入りを発表した。特別表彰ではアマチュアの名審判とうたわれた郷司裕氏(故人)、公認野球規則の生みの親の一人である鈴木美嶺氏(故人)が選ばれた。

 2006年に死去した郷司氏は、アマ野球の数多くの試合で審判員を務めた功績が称えられて殿堂入りした。次男の信之氏(51)は「父も天国で非常に喜び、感謝していると思う」としみじみ話した。

 1969年夏の甲子園大会決勝では、再試合までもつれた松山商-三沢戦を2日続けて球審を務めた。妻の陽子さん(78)は殿堂入りについて「聞いた瞬間、涙が出て止まらなかった」と感慨深げだった。

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