オリックス・佐野 嘉風に懸賞金出す 年明け“出稽古”1軍デビューなら恩返し

 オリックスの3年目・佐野皓大投手(20)が15日、神戸市内の青濤館で自主トレを行い年明けに行った“出稽古”の成果を明かした。同じ大分県佐伯市出身の幕内嘉風(34)が所属する尾車部屋で2日間、まわしを締めて稽古をつけてもらったという。

 1日300回の四股、すり足、ぶつかり稽古…。細身の佐野はちゃんこも食べ「ご飯で体重を増やすのはダメ。ご飯の倍、肉類を食べろと教わりました」と73キロから75キロに増量した。戻ってからも四股100回をノルマにし「(股関節の)柔軟性が上がった。投げていても去年までとは違います」という。

 嘉風からは「お前の頭の中に1軍で活躍する文字はあるのか?薄れてしまってるんじゃないか」と金言も授かった。大分高で甲子園に出場し、ドラフト3位と期待されながら過去2年は1軍登板なし。目標を明確に持つことの大切さを知った。

 1軍で活躍すれば、嘉風の取組に懸賞金を出す考え。1場所15本で93万円(税込み)と高額だが「今年頑張って、来年に出したいですね」と佐野。1軍デビューという金星を挙げ恩返しする。

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